2018年9月28日、Nikonより一眼レフカメラの新しい機種が発売されました。
ニコンDXフォーマットデジタル一眼レフカメラ
D3500
このカメラをD5600と比較する理由は2つ♪
・ヨドバシカメラで並んで展示されていた
お店側も『ユーザーはこの二つを比較する(悩む)だろう』と考えて並べているのでしょう。そして接客時は最終的に『D5600』をおすすめしてくるでしょう。
なぜなら、実際に私もオススメされたからです
ちなみにその時、声をかけて頂いたのはおそらくメーカーの方です。
お店のスタッフじゃないんかーい
結論から言えば、私も「D5600」がオススメだと思いますので、その理由を比較しながらお話します。
外観
正面
一緒やん!!
接客して頂いたメーカの方に聞いた豆知識として、軽量化を極限まで求める為に、立体的な機種名プレートをやめたそうです。
細かすぎて分からないけど、企業努力はすごい!
背面
パッと見た限りでは大きな違いは無いように見えますが、大きな比較ポイント(選択基準)があります。それが画像モニターです。
D3500はカメラ本体に埋め込まれた様な固定式画像モニターに対して、D5600は自由に角度を変えられるバリアングル画像モニターです。
これは本当に便利なモニターで、足元から撮影したい時や、出来る限り上から撮影したい時にモニターを確認しながら構図を決める事が出来ます。
引用:ニコン公式
さらにモニターに関して大きな違いがあります。
それがタッチパネル!
D5600のモニターは角度を自由に変えられる上に、タッチパネルにも対応しています。スマホ慣れしている人は非常に馴染みやすい操作感覚です。
対して、タッチパネル非対応のD3500は『MENU』ボタンを右側に設置することで使い勝手を良くしています。画面が小さくなった分、少し中央寄りになるので、グリップを握る右手の操作感に窮屈さがないのはポイントです。
基本スペックを比較
ここからは簡単にスペックを比較していきます。
基本的に抑えておくべきポイントは、メーカーのホームページで『アイコン』で表示されています。
↓こういうのもです。
D3500
D5600
大きなアイコンについては『質量』以外は同じです。小さなアイコンでは、先ほどご説明しました『バリアングルモニター』や『タッチパネル』の差があります。
『Wi-Fi内蔵』『NFC内蔵』については、私は一度も使用しておりませんので、気にせず行きましょう。
『ガイドモード』とは、自分が撮影したい写真の設定をガイドしてくれるモードです。様々な設定を画面を見ながら出来ますので、初心者の方は重宝しますね。
私は自分で色々と触りながら覚えています。
質量
アイコンで唯一違った項目です。
D5600も一眼レフカメラの中では軽い部類に入りますが、D3500はさらに約50gも軽いです。
・D5600 約465g(本体のみは約415g)
たかが、50gと思われるかもしれませんが、長時間持ち続けるとその差は感じられると思います。経験が長くなれば、耐えれるところかもしれませんが、初めて一眼レフカメラを扱う初心者には案外嫌になる可能性がある項目です。
私はレンズ選びでも質量については重点を置いています。
撮影可能枚数
一回の充電で撮影出来る枚数(コマ)を意味します。
・D5600 約970コマ
※Li-ionリチャージャブルバッテリー EN-EL14a使用時
同一条件であれば、D3500が圧倒的に撮影出来ます。
この辺りはD5600の発売から約2年後に出た技術の進歩による勝利ですね。予備バッテリーを持たずとも、一日の撮影に耐えてくれる事は非常に大きいことです。
フォーカスポイント
簡単に言えばピントが合う場所のことです
ファインダー撮影(目でファインダーを覗いて撮影)するとき、オートフォーカスという自動的にピントを合わせてくれる機能が使えます。その際、ピントが合う場所をフォーカスポイントと言います。
D3500 11点
引用:ニコン公式
D5600 39点
引用:ニコン公式
それぞれファインダーを覗いた時のイメージですが、小さい四角いものがフォーカスポイントです。このフォーカスポイントは多ければ多い程、当然ながらピントが合う場所も比例するので、細かくピント合わせが可能となります。
マニュアル(手動)でピントを合わせる場合はどちらも同じです。
それが出来たら初心者は卒業かな・・
ガイドモード
買ったその日からワンランク上のフォトライフも可能??
基本スペックで少しだけ触れましたが、D3500には初心者でも思い描いた写真や動画が撮れるガイドモードが搭載されています。
モニターで写真のイメージを確認しながら設定出来るので、初日から撮影が楽しくなります。
詳細は公式ページで確認できます。
価格
これまでの比較を見ていくと、ガイドモードや最大撮影枚数の多さ、そして軽量で扱いやすいボディなど、D5600の完全勝利という感じではありませんね。
D3500も比較的おすすめな機種なのでは?
この様に思われたかもしれませんが、最終的に初心者の方が迷う最大の要素は価格です。
そもそも『D5000シリーズ』は『D3000シリーズ』の上位モデルと位置づけされています。ということは、性能面などでD5600がD3500を上回るのは当たり前かもしれません。
ということは、D5600は高いんじゃないの?
ではここで、記事の一番最初に乗せた写真を、少し違った形で掲載します。
※撮影日時:2018年10月某日
お分かりいただけますでしょうか。
価格は上から
- カメラ本体のみ
- カメラ&標準レンズセット
- カメラ&標準レンズ&望遠レンズセット
カメラ本体のみ
・D3500 58,700円
・D5600 73,800円
※2018年10月時点(税込み)
D3500(2018年9月)より約1年10か月前に発売されたD5600(2016年11月)とはいえ、上位モデルとして性能面ではまだまだ優秀であるため、約15,000円ほど高いです。
カメラ&標準レンズセット
・D3500 68,750円(+10,050円)
・D5600 72,400円(-1,400円)
()内は【本体のみ】との価格差 ※2018年10月時点(税込み)
D5600はレンズがセットになって価格が下がってない?
ここで不思議な事が起こっています(この時、私も正直驚きました)
D3500はレンズがセットになることで、そのままレンズ分の価格が加算された金額となっておりますが、D5600はレンズがセットになることで価格が下がっています。
やはりこのお店のみの価格設定のようでしたが、D5600は加算されるレンズ分の価格が低く設定されているようです。従って、今回の場合は差額が約4,000円弱まで縮まっています。
カメラ&標準レンズ&望遠レンズ
・D3500 97,870円(+39,170円)
・D5600 75,610円(+1,810円)
()内は【本体のみ】との価格差 ※2018年10月時点(税込み)
とうとう価格が逆転しましたね!
最初、表示価格間違っているのでは?と思うほど驚きました。2本のレンズがセットになってカメラ本体+1,810円は破格過ぎます。
オマケでレンズが2本もついてくる感覚です
総評
D3500
- ガイドモードで初心者でも狙い通りの写真を撮影出来る
- 片手でも扱いやすいほど軽量化を実現(約415g)
- 最大撮影枚数は驚きの1550コマ
- モニターが固定でタッチパネル非対応
- フォーカスポイントが少ない(11点)
- 発売直後でコスパが良くない
D5600
- バリアングルモニター&タッチパネルで操作性抜群
- フォーカスポイントが39点で動きのある被写体にも強い
- コスパが非常に高い
- 最大撮影枚数が約970コマ
※970コマは決して少なくありません。
まとめ
現時点では間違いなくD5600をオススメします。
もちろん2本レンズがセットの『ダブルズームキット』が断然お得です。
ちなみに、今回の比較で『画質』に関する内容が無かったことにお気づきでしょうか。
この辺りは両機種ともほとんど同じなんです。
- 有効画素数:2416万画素
- ISO感度 :100~25600
さらに細かく見ていけば、違いは多数ありますが、正直知らなくても大丈夫なレベルなので割愛しました。
- 測光モード&調光方式
- オートブラケティング
- 内蔵マイクがD3500がモノラルでD5600がステレオ
- D5600はタイムプラス動画撮影可能
- D5600は外部マイク入力可能
…などなど
全て比べていたらキリがありませんが、D5600は初心者でも扱いやすく、上位モデルたる高性能も備わっています。価格も非常にお買い得になっておりますので、是非ご検討ください。
最後までご覧いただきありがとうございます。