レンズについて色々と語っていると「35mm換算」というフレーズが出てきます。
一眼レフカメラと関わるなら知っておくべきキーワードであり、管理人のようなAPS-C機で一眼レフカメラデビューを果たした方は、知らないと困る場合があります。
ただ、そんなに難しくないです。
簡単に言えば、APS-C機にレンズを付けたら、
焦点距離1.5倍
これだけ覚えておけば大丈夫です。
ちなみにCanon(キャノン)の場合は1.6倍です。
35mm換算については、いろんな方がイラストや写真を用いて丁寧に説明しているので、詳しい仕組みなど知りたい方はそちらを参考にしてください。
今回の記事は「35mm換算とは・・?」みたいな用語の説明は基本的に割愛してます(少しだけありますが)。
APS-C機で抱いていた焦点距離の不満は、フルサイズ機で考えると全く問題ないこともあるから気を付けようねという話です。
APS-Cで考える70mm
焦点距離として中途半端
一眼レフカメラを購入してから「70mm」という焦点距離がキーポイントになっています。
現在、手持ちのレンズは以下の通りです。
- AF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR
- AF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G ED VR
- 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM
「2」(望遠レンズ)と「3」(標準レンズ)の焦点距離に70mmが表示されています。
ただ、同じ70mmでも管理人が不満とする内容が異なります。
- 望遠レンズの70mmは寄りすぎる
- 標準レンズの70mmだと足りない
これらの不満が出る原因は、シャッターチャンスを逃さないために、ある程度はレンズ1本で撮影を試みたいという願望によるものです。
この不満を解消出来るレンズや焦点距離を模索していくうちに、自分にとって必要な焦点距離は「40-100mm」かなと見え始めたら、結果的に70mmはド真ん中の焦点距離だったわけです。
そらぁ~70mmが中途半端になるわな
レンズの選択肢が少ない
40-100mmに対応するレンズはあるかなと探してみました。
- AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR
- 50-100mm F1.8 DC HSM
- 24-105mm F4 DG OS HSM
- 35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD
[1]はニコン、[2][3]はシグマ、[4]はタムロンのレンズとなります。
この中で焦点距離やF値まで含めて考えれば[2]かなと。
その必要性を客観的に見るために、50-100mm F1.8 DC HSM (SIGMA)が欲しいという記事も書きました。
ちなみに[1][3][4]はフルサイズ用レンズとなります。
一応APS-C機にフルサイズ用のレンズを付けることは可能なので選択肢に入れましたが、それでも選択肢はこれだけしかありません。
フルサイズで考える70mm
35mm換算 やってみる
35mm換算をきっちり理解するには、カメラ本体に搭載されている「センサーサイズ」を説明する必要がありますが、今回は割愛します。
冒頭で前述した「焦点距離1.5倍」というのは・・・
フルサイズにレンズを付けて55mmの焦点距離で見ている画角は、そのまま55mmの画角となります。
そこでカメラだけをAPS-Cに変更して、同じレンズ同じ焦点距離55mmに合わせて見ると、画角は82.5mm相当となります。
これが35mm換算(55mm×1.5倍=82.5mm)です。
APS-Cからフルサイズに変換する
D5600というAPS-C機を使った場合の理想は『40-100mm』ですが、実際に見えている画角は1.5倍の『60-150mm(35mm換算)』となります。
フルサイズでの撮影があるならば、必要なレンズの焦点距離は『60-150mm』付近となります。
選べるレンズが豊富
あくまでも仮に、フルサイズで撮影する場合のレンズ候補は・・
- AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR
- AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR
- AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VR
- 35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD
- 70-210mm F/4 Di VC USD
- SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD G2
- 70-200mm F2.8 DG OS HSM
なかなかの数になりました。※2019年7月時点
[1]~[3]はニコン
[4]~[6]はタムロン
[7]がシグマ
この候補たちのポイントは・・
- ニコン純正が豊富
- 70-200mmが多い
- 平均F値はf/2.8~4.0
- F値の「通し」率が高い
定番の70-200mm
70-200mmはレンズの中では定番の焦点距離のようです。
特に[1]の「AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR」は、ニコンの『大三元レンズ』のひとつで、一眼レフユーザーにとっては憧れのレンズとなります。
憧れの大三元レンズのラインナップ
- AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED
- AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR
- AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR
1.広角、2.標準、3.望遠となり、全てf/2.8で統一。
※同じ焦点距離でf/4.0は「小三元」と呼ばれます。
定番の70-200mmがレンズ候補として選べるのは種類も豊富になるので助かります。
レンズ選びは慎重に
70mmという焦点距離を基準に「シグマ 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM」を購入しましたが、結果的には選択ミスでした。
これがフルサイズであれば、間違いなく「70mm」がキーポイントになるので、レンズ選びはガラッと変わってきます。
ただ、フルサイズで考えてレンズ選びするためには、フルサイズの一眼レフを買わないとダメですけどね笑