フルサイズ一眼にAPS-C用レンズをおすすめ出来ない理由

カメラ

別の記事の中で『フルサイズ一眼にAPS-C用レンズをつけるのは″限りなくNO″』という結論を出しました。

https://big-onestep.com/challenge-fullsize-lenz-to-d5600

 

今回はその理由について、イラストや写真を使ってご説明していきたいと思います。少しでもご理解してもらえれば幸栄です。

 

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2つのキーワード

 

突然ですが、『レンズ』と『ファインダー』とは、どんなものでしょうか?笑

 

レンズはまさに一眼レフの命です。見た目で形容するなら″丸い″です。

一方、ファインダーは撮影者が構図やらピントを確認する″四角い覗き窓″です。

 

イメージはこのような感じです。↓

 

 

 

実はこれらが今回のテーマを理解するとても重要なキーワードとなります。

 

本来であれば、『イメージセンサー』という超重要キーワードを使って説明するのがセオリーなんですが、今回はあえて外します。

 

では、次に『レンズ』と『ファインダー』が、どんな風に働いているか見ていきましょう。

 

 撮影可能な″枠″

 

カメラで撮影する時、まず『目』でざっくり撮影する対象を決めると思います。

 

例えば、能登半島の風景が目の前に広がっているとします。そこで「よし、あそこを撮影してみよう」と決めて、カメラを向ける瞬間を想像してください。

 

 レンズ=丸い筒

 

ではまず、″丸い″であるレンズから説明します。

 

昔、私が撮影した能登半島での風景画像を用意しました。これが人が目で見ている視界だと強くイメージしてください。

 

では、カメラをこの風景に向けた時、レンズを通して見える枠はどの程度か。

イメージ図がこちら↓

 

少し分かりにくいので、レンズに写らない部分を暗くするとこんな感じです。

 

 

レンズは丸い筒なので、当然丸い形の枠となります。景色などは無限に広がっていますので、全ては撮影出来ません。これがレンズを通して見る事が出来る大きさだとイメージしてください。(トンネルの出口をイメージしても良いかも)

※今はカメラやレンズの種類(広角、望遠、魚眼など)は忘れてください。

 

 

 ファインダー=四角い覗き窓

 

では次に、″四角い覗き窓″であるファインダーについて説明します。

 

先ほどと同じ、能登半島での風景画像を用意します。繰り返しますが、人が見ている視界だと強くイメージしてください。

 

では、カメラをこの風景に向けた時、私たち撮影者がファインダー越しに見える枠はどうなるか。

イメージ図がこちら↓

 

少し分かりにくいので、ファインダーに写らない部分を暗くするとこんな感じです。

 

 

ファインダーは四角い覗き窓なので、当然四角い枠となります。これがファインダー越しに撮影者が確認できる大きさだとイメージしてください。

※今はカメラやレンズの種類(広角、望遠、魚眼など)は忘れてください。

 

 

 二つの大きさを比べてみる

 

では、″丸い″のレンズと″四角い覗き窓″のファインダーから見える枠を重ねてみます。

 

それがこちら↓

 

いかがでしょうか。

このように、通常はレンズの枠よりファインダーの枠が小さくなります。

 

そして、実際に写真として写る範囲は「ファインダー越し」に見ている範囲なので、青枠が写真として写し出されます。↓↓

 

 

レンズとファインダーの関係性はご理解頂けましたでしょうか。

 

では、この事を頭に置いた状態で、次にいきます。

 

 

フルサイズ機とAPS-C機

 

先ほどは『レンズの枠よりファインダーの枠が小さい』という事をお伝えしました。

 

では、ここからが今回の記事のメインです。

 

 

・・とその前に、

 

ここからは「ファインダー」を「カメラ」に置き換えて説明します。

 

理由として、ファインダーはカメラに付いているものであり、カメラが変わればファインダーも変わります。今回の説明では、この二つは同じものだと考える方が理解がスムーズだからです。

 

そうなると、先ほど覚えて頂いた内容も、『レンズの枠よりカメラの枠が小さい』に変わります。

 

大丈夫でしょうか。

 

では、話を戻します。

 

 

先ほど説明しました、2種類の″枠″、、これこそがカメラやレンズの種類、いわゆる『フルサイズ機』『APS-C機』などのカテゴリーによって大きさが異なります。

 

どのように異なるのか・・・それは・・・

 

 

 

 

フルサイズの枠は大きい!!

 

 

APS-Cの枠は小さい!!

 

 

これです笑。これが全てです。

 

 

 

ここで『あっと思った方、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。

 

 

では説明を続けます。

 

組み合わせ

 

 

先ほど『フルサイズの枠は大きい、APS-Cの枠は小さい』という事をお伝えしました。

 

では、いよいよカメラとレンズの組み合わせを考えていきましょう。

組み合わせはこちら!

  1. APS-C機 × APS-C用レンズ
  2. APS-C機 × フルサイズ用レンズ
  3. フルサイズ機 × フルサイズ用レンズ
  4. フルサイズ機 × APS-C用レンズ

では順番に見ていきましょう。ポイントは『2』『4』です。

 

1.APS-C機 × APS-C用レンズ

 

私が所有しているD5600と二つあるレンズの関係性がこれです。

同じカテゴリーなので、何も問題ありません。枠のイメージはこちら↓

 

 

この大きさを″ベース″として考えると、この後の理解が深まりやすいです。

 

 

2.APS-C機 × フルサイズ用レンズ

 

私が新たな選択肢の発見として、狂喜乱舞した組み合わせです笑。

今回ポイントとなる組み合わせのイメージはこちら↓

 

 

いかがでしょうか。

レンズの赤枠が先ほど説明した「1」より、大きくなっております。それに対して、「1」の時と大きさが変わらないカメラの青枠。

 

「1」と比較すると、何となく『無駄が多い』と思いませんか?

せっかく枠が大きくなって、写る範囲が広くなったのに、実際に写真となる部分は小さいまま。フルサイズ用レンズの良さを活かせてません。

 

【結論】

『大きな枠を活かし切れない!でも、撮影は出来る!』

 

これが、2番の結果です。

 

 

3.フルサイズ機 × フルサイズ用レンズ

 

初心者にとっては、憧れであり最終目標でもある組み合わせですね笑。

「1」と同様に、同じカテゴリーなので何の問題もありません。ちなみに枠のイメージはこちら↓

 

 

レンズとカメラ両方の性能を完全に活かせる結果となります。そして非常に大きい範囲が写せる事が分かります。これがフルサイズの良さですが、今ここでは多くは語りません笑

 

 

4.フルサイズ機 × APS-C機用レンズ

 

さて、今回最大のテーマである組み合わせです。もう、何となく想像がついているかもしれませんが、枠のイメージはこちら↓

 

 

 

カメラの青枠がレンズの赤枠からはみ出てしまいます(黄色部分)

 

 

今まで見てきたイメージを見返すと、『レンズが取り込んだ枠の内側に、カメラの枠が納まる』という流れになっています。これこそが、基本原理です。

 

しかし、今回はレンズの枠にカメラの枠が納まっていません。すなわち、レンズが取り込めていない部分をカメラが写し出そうとしています(黄色部分)。

 

今まで説明で使ってきた画像で、取り込めていない部分は「暗く」して表現していましたが、簡単に言えば、写っていないんです。写せていない黄色部分は、実際は黒くなります。

 

実際の写真としてのイメージがこちら↓

フルサイズ一眼

 

レンズの丸さがここで出てきます。

※枠の線(赤線、青線)は分かりやすくする為に表示してますが、実際はもちろんありません。

 

これこそが、『逆にフルサイズ一眼にAPS-C用レンズをつけるのは″限りなくNO″』の理由です。

 

 

ようやく言えた笑

 

″完全なNO″ではない理由

 

黒い無駄な部分が目立って、写真としてはどうだろうという結果になるのは分かって頂けたと思います。

 

では、なぜ完全なNO″ではなく、″限りなくNO″なのか。

 

写真としての味

 

「加工」として見方を変えれば、があるんじゃないかと考える人もいるからです。写真はセオリーなどはあっても、『正解』はないものです。撮る人、使うカメラ・レンズ、描く構図などは多種多様。

その中の一つとして考えれば、″NO(不正解)″はないんです。

 

だから写真の世界は深く愛好者が多いと思います。

 

修正してしまう

 

カメラ側の機能や撮影後の修正など、要は「綺麗な部分だけを抜き出せば良い話」ってことです笑

 

具体的には、撮影後の定番修正でもあるトリミング(必要な部分だけを任意的に切り取る)機能や、フルサイズ機に搭載されている事が多い「クロップ機能」などを活用します。

※この辺りは専門用語使わせてください笑

 

まとめ

 

同じ様な写真が並んでしまいましたが、いかがでしたでしょうか。

色んな原理を知っている方が、少しでも良い写真が撮れると思います。あとは運と度胸と、、多少のお金が必要です笑

 

今回、一眼レフの画像ひとつもない・・

 

最後までご覧いただきありがとうございます。

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